インプラントの治療の流れ

インプラントの場合、ブリッジなどよりも治療期間が長くなります。また、精密な検査やカウンセリングを術前に行ったり、患者さまの口腔内を治療しておく必要があるため、ご来院後すぐに治療を始めることはできないのが実情です。

 

事前のカウンセリングでは、患者さまお一人おひとりに即したインプラント治療をご提案します。治療の流れや治療にかかる期間、受診回数、費用などについても詳しくご説明し、患者さまやそのご家族にご理解いただきます。

 

患者さまのお口や骨の状態によって治療期間・受診回数は異なりますが、通常は、初期治療を終えた時点から人工歯が入るまでに5回ほど通院が必要です。骨量が不足しているケースでは、骨を増やす治療を行うため、治療期間・受診回数が多くなります。

2回法手術におけるインプラント治療の流れ

1.カウンセリング

科医療全般で言えることですが、患者さまご自身に治療内容を理解・納得していただくことが治療の第一歩です。

歯科医師は、患者さまのお口の現状をご説明したあと、今の状態を放置するとどうなるか、治療にどのような選択肢があるか、インプラント治療をする場合の治療の流れや治療期間、治療にかかる費用などを詳しくお話しします。この段階で患者さまが疑問に思っておられることや治療についてのご要望をうかがい、患者さまに十分にご理解・ご納得いただいたことを確かめて、治療をスタートさせます。

こうした手順を踏むことで、患者さまと歯科医師とがコミュニケーションをとる土壌が生まれ、術後のメンテナンスを円滑に進めることができます。

 

2.術前検査

インプラント治療のリスクを取り除き、確実性・安全性の高い治療を行うため、精密かつ正確な術前検査を行います。

歯科用X線CT診断装置で断層撮影し、患者さまの顎骨の形状や厚み、歯根の状態などを3次元画像で確認することで、手術時の埋入ポジションを正確に把握し、綿密な治療計画を立てていきます。

 

3.インプラント一次手術

2回法手術では、その名の通り、手術を2回行います。1回目の手術は、歯を失った部位にインプラントを埋め込むためのものです。

麻酔後に歯肉を切開し、インプラントを埋入するための穴を顎の骨に開けて、インプラントを埋め込みます。切開した歯肉を縫合した後、インプラントと骨が結合するのを待つことになります。

麻酔下で手術を行うため、術中に痛みを感じることはありません。手術にかかる時間はインプラントの埋入本数や骨造成の有無など、患者さまお一人おひとりで異なりますが、早い方であれば30分程度で終了します。この場合、実際にかかる施術時間は5分から10分程度です。埋入本数が多かったり、骨造成治療が必要だったりする場合は、半日以上かけて手術することもあります。

術後は、経過観察のため通院していただきながら、術後10日ほどで抜糸します。

 

4.インプラント二次手術

2回目の手術は、1回目の手術で埋め込んだインプラントにアバットメントを装着させるためのものです。歯肉を少し切開して埋め込んだインプラントを露出させ、アバッドメントを装着し、歯肉を戻して縫合します。

一次手術と比べると、施術時間が短くてすむため、部分麻酔を用います。なお、1回法手術を用いる場合は、二次手術がありません。

 

5.人工歯の型取り

切開した歯肉の傷が癒えた段階で、人工歯の型取りをします。人工歯がどう接触するかだけでなく、全体の噛み合わせを考慮したうえで、人工歯を作製します。

 

6.最終補綴

最終補綴では、作製した人工歯をインプラントに装着し、噛み合わせを調節します。人工歯を装着した段階でインプラント治療は終了ですが、インプラントを長期的に機能させるためには、細菌感染を防ぐことが大切です。人工歯を装着したあとは、セルフケアの質を高め、インプラント周囲炎などを予防する必要があります。

 

 

4.インプラント二次手術

2回目の手術は、1回目の手術で埋め込んだインプラントにアバットメントを装着させるためのものです。歯肉を少し切開して埋め込んだインプラントを露出させ、アバッドメントを装着し、歯肉を戻して縫合します。

一次手術と比べると、施術時間が短くてすむため、部分麻酔を用います。なお、1回法手術を用いる場合は、二次手術がありません。

 

5.人工歯の型取り

切開した歯肉の傷が癒えた段階で、人工歯の型取りをします。人工歯がどう接触するかだけでなく、全体の噛み合わせを考慮したうえで、人工歯を作製します。

 

6.最終補綴

最終補綴では、作製した人工歯をインプラントに装着し、噛み合わせを調節します。人工歯を装着した段階でインプラント治療は終了ですが、インプラントを長期的に機能させるためには、細菌感染を防ぐことが大切です。人工歯を装着したあとは、セルフケアの質を高め、インプラント周囲炎などを予防する必要があります。

 

 

セルフケア

インプラント治療で装着した人工歯は虫歯になりませんが、口腔内の汚れがたまると、インプラントを支える歯茎などが炎症を起こしてしまい、歯周病になってしまう可能性があります。

この症状を、「インプラント周囲炎」と言います。インプラント周囲炎になると、人工歯と歯茎の間の歯周ポケットが深くなり、歯茎の内側にある骨や顎骨が吸収されてしまいます。インプラント周囲炎は進行が早く、自覚症状がさほどないため、気づいたときにはかなり進行してしまっていたというケースも少なくありません。

最悪の場合はインプラントが脱落してしまうこともあるため、毎日の丁寧なブラッシングでお口の健康を守る必要があります。

 

メンテナンス(定期検診)

日々のブラッシングを丁寧にしていても、お口の汚れを徹底的に除去することは難しいのが実際です。お口の健康を守り、インプラントの寿命を守るため、ブラッシングとメンテナンスを両立することが大切です。

数ヶ月に一度、歯科医院を受診し、磨き残しがないか、お口の中にトラブルはないか、噛み合わせに問題がないかをチェックし、お口の中をクリーニングしてください。こうしたメンテナンスによって、インプラント周囲炎や残存歯の虫歯・歯周病を予防することが大切です。

 

投稿日:2019年8月19日 更新日:

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