日本においては、歯がなくなったら入れ歯という発想が根づよく、インプラント治療が頻繁に行われるようになった現在でも、入れ歯治療を行う人が少なくありません。
ここでは、さまざまな入れ歯の中から、インプラントで固定する最新の入れ歯【ロケーター】をご紹介します。従来の総入れ歯では対応できないようなケースにも対応できます。
インプラントで固定する最新の入れ歯「ロケーター義歯」
「ロケーター義歯」は、「ロケーターインプラント」とも呼ばれています。
2本のインプラントを使ってしっかり入れ歯を支えるもので、入れ歯がずれたり外れたりしにくいのが特徴です。一般的な総入れ歯とは異なり、安定がよいので、強い力で噛むことができます。しっかり噛みきれるので、食事がおいしく感じられるのもうれしいポイントです。
「ロケーター義歯」でインプラントを埋め込むのは最少2本。さらに、それまでに使っていた入れ歯を利用できるとあって、身体的・経済的負担を最小限に抑えることができます。4本から6本のインプラントでフルブリッジを支える「オールオン4」などと比べると非常に手軽で、費用も半額程度です。
画像：オールオン４
総入れ歯はもちろん、部分入れ歯にも対応でき、審美性が高いのも人気の理由。部分入れ歯にロケーター義歯をすると、金属のバネなどを使わずにすみ、とても自然な見た目を実現できます。
歯茎に接する面積が小さいので、入れ歯特有の違和感やえずく感じなどもなく、快適に過ごすことができるというのも「ロケーター義歯」ならでは。これまでに、上顎の総入れ歯でえずきがちだった方でもおいしく食事ができると評判です。
先々、インプラントを追加で埋め込むこともでき、ブリッジタイプのインプラントに移行できるというのも便利な点。取り外しができるので、お口の中を清潔に保つのにも役立ちます。
歯を失った部位をインプラントだけで治療したケースと「ロケーター義歯」を入れたケースで比べると、噛む力ではインプラントだけのケースに分がありますが、さほど硬くない食事では差を感じない程度です。
