インプラント治療では、使用するインプラントの種類(メーカー)や麻酔の種類、手術の方法(1回法、2回法)、被せ物の素材、追加治療の有無、治療部位や患者さまのお口の状態によって適用されるプランが異なります。
インプラント治療の費用には、術前の検査費用、手術費用、抜歯費用、被せ物費用、仮歯費用、局所麻酔費用などが含まれており、インプラント1本あたりの費用は35万円から45万円が目安です。
他の治療法と比べると、かなり高額に感じられるでしょうが、インプラント治療の場合は、患者さまの体内にインプラントを埋め込む必要があり、外科手術を伴います。術中・術後の感染症予防のために手術室を個室にしたり、空調を整えたりと、清潔な環境を用意する必要もあります。また、針やメス、手袋などにもディスポーザブルのものを用いて再利用をなくし、感染のリスクに備えねばなりません。インプラント治療には、患者さまの健康を守るためのコストがどうしても必要になります。
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当院のインプラントの治療費用(税別)
インプラント治療1本あたりの基本料金
インプラント本体:¥250,000
セラミック冠:¥100,000
※CT撮影費用はインプラン治療費用に含まれております。
※患者さまの口腔内の状況に応じて、インプラント治療の費用も変わりますご了承ください。
インプラント保証期間について
5年間の保証をいたします。
当クリニックにおいてインプラント治療を受けられた患者様に対し、インプラント治療が終了した日か5年間にわたりインプラントを保証致します。
食後のブラッシングを怠ったり、定期検診を受けることを怠ったりした場合は、トラブルを引き起こすことがあります。
特に口腔ケアが不十分なために発症した歯周病によるトラブルで、骨が吸収されてしまい、インプラントを支えきれなくなってしまうこともございます。
そのため、当院では5年間の保証はさせていただきますが、定期検診(メンテナンス)に応じていただいている患者様のみ対象にしています。ご理解いただければと思います。
治療費が適正な歯科医院を選ぶべき理由
一口にインプラントといっても、そのメーカーはさまざまです。高額なインプラントもあれば、格安のインプラントも存在します。その中でどのインプラントを選ぶかは、歯科医師や患者さまの判断にかかっています。
患者さまの中には、「できるだけ安いインプラントがいい」とおっしゃる方もおられます。もちろん、他のインプラントと同様の品質があり、安いものならば、理想的です。しかし私どもがこれまで、世界シェアが高く、実績の豊富なインプラントメーカーのインプラント(ストローマン、ジンマー、アストラ、ノーベルバイオケア)をおすすめしてきたのには理由があります。
実際、こうしたメーカーの製品は、決して格安とはいえません。むしろ、インプラントの中ではかなり高額な類ですが、これは、そのメーカーが生体親和性の高いインプラントやその他パーツを生み出すために長期間にわたって製品開発を行ってきた費用、歯科医師への教育・啓蒙活動を行うための費用などが上乗せされているからです。
こうしたメーカーは、アフターケアにも万全の体制を敷いており、インプラントに万が一のことがあっても、さまざまな解決策を提示してくれます。そう考えると、インプラントの開発を通して医療の進歩に真摯に向き合い、患者さまの利益に貢献しているメーカーだとも言えるのです。
一方で、格安のインプラントを販売しているメーカーは、製品の開発・発展に投資する予算がない可能性があります。
また、万が一のトラブルの際にも満足な対応が望めないかもしれません。トラブル発生時にインプラントメーカーが存在していない状態すら想定しておかねばならず、最悪の場合は、インプラントを撤去する必要すらあります。患者さまのお口の中で長期的に使用するものだからこそ、信頼できるメーカーのインプラントを選びたいと私どもは考えています.
インプラント治療が格安であることを看板にしているような歯科医院は、こうした配慮に欠けているだけでなく、感染予防に向けての設備投資においてもコストカットしている可能性があります。インプラント手術後の感染は、インプラントと骨とが結合するのを阻害するうえに、顎骨や副鼻腔などにも炎症が波及するケースがあり、とても危険な状態に陥る可能性すらあります。
また、人工歯の素材によっても、費用は大きく左右します。ここ最近では、ジルコニアという高強度のセラミックスが主流となっていますが、ジルコニアを扱う技工所は設備投資に多額の費用が必要になるため、技工料金も高額になります。審美性が問われる前歯などは、職人の技術で自然感を出す必要があるため、技術料も増大します。さらに、インプラントの本数が多いケースでも、高い技術が必要になるため、費用が高額になります。
格安インプラント治療では、このような上部構造の素材やパーツをできるだけ安価な材料にして、価格を抑えています。しかしながら、お口の中という過酷な環境で十分機能する人工歯を用意するためには、安い素材やパーツを安易に選択すべきではありません。安価な材料を使用することで、のちのち歯が欠けたり、パーツが破損する可能性があるからです。そのたびに修理費がかかりますし、最悪の場合は、人工歯を作り直す必要すらあるかもしれません。
インプラントは、患者さまの身体に埋め込み、長年使うものです。だからこそ、費用面でのメリットだけに着目するのではなく、滅菌・予防環境への配慮があり、適正価格を掲げる歯科医院を選ぶことが大切です。
インプラントが適正価格であるかを判断するためには、次に掲げる条件を満たしたうえで、インプラント1本あたりの価格が35万円から45万円に設定されているかどうかを見てください。この費用の約半分がインプラントそのものの価格で、約半分が技工料金や滅菌環境への設備投資費、術者の技術料などに充てられています。
〈適正価格であるかを判断するための条件〉
・滅菌・感染予防や設備投資に十分な費用を投じている
・信頼のおけるインプラントメーカーの製品を採用している
・人工歯の素材に適切なものを採用している
・インプラント治療に関する技術の研鑽・知識の集積に余念がない
インプラント治療の医療費控除について
インプラント治療にかかる費用を少しでも軽減するためにぜひ知っていただきたいのが、インプラント治療の医療費控除についてです。インプラントの治療費は、医療費控除の対象になります。
医療費控除の対象となるのは、納税義務者本人と生計を一にする親族が1年間に支払った医療費の合計が基準額を超えた分で、確定申告の際に申請すれば、所得税の一部が戻ります。
医療費控除額= 支払った医療費の総額 — 保険金等で補填された金額 — 10万円もしくは所得金額の5%