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当院はノーベルバイオケア社・Zimmerのカルシテックインプラントを使用しています。
世界には数多くのインプラントメーカーがあり、インプラントの種類も100~200以上といわれています。より安心・安全なインプラント治療を受けるためには、これらのインプラントの中から、どれを選択するかということも非常に重要です。
インプラントが確実な治療法になったのは比較的最近のことで、1952年にチタン製インプラントの臨床応用が開始されました。およそ半世紀の歴史を有することになります。骨と結合するインプラントが登場し、その臨床成績は著しく向上しました。今現在もさまざまな改良が加えられています。さまざまなインプラントが登場している中で大切なのは、信頼性が高く、実績があるメーカーのものを選ぶことです。
インプラントを埋め込んでからは、何十年とそのインプラントとともに生きることになります。それだけに、今後も長い間存続するであろうメーカー、しっかりとした製品づくりを行っているメーカー、サポート体制の整っているメーカーを選ぶ必要があるのです。
数多くのインプラントメーカーの中でも、ノーバルバイオケア社は、世界で最初に「ブローネマルクタイプのインプラント」を開発した、世界№1のシェアを誇るトップブランドです。インプラント専門医としっかりタッグを組み、実績を積み重ねてきた、信頼度の高いメーカーだといってよいでしょう。
また、最新システムの開発などにもノーバルバイオケア社の強みがあります。先に述べた「ブローネマルクタイプのインプラント」を世界で初めて開発したという実績はもちろん、「リプレイスタイプのインプラント」「アクティブタイプのインプラント」などを開発してきました。
さらに、AIを用いたシミュレーションソフトなどでも著しい成果を上げていて、インプラント埋入から被せ物装着に至るまでの一連のプロセスをサポートするオペレーションシステム(ノーベルガイド)や、被せものを作るためシステム(CAD/CAMシステム)なども手掛けています。
トップシェアを誇るノーバルバイオケア社のインプラントであれば、たとえやむをえない理由で転居したとしても、転居先の歯科医院でメンテナンスを受けやすいでしょう。その意味でも、患者さまのメリットは大きなものになると思われます。
ここからは、ノーバルバイオケア社の「ブローネマルクタイプ」「ノーベルスピーディグルービータイプ」「ノーベルパラレルCC タイプ」「ノーベルアクティブタイプ」のインプラントについて解説していきましょう。
ブローネマルクタイプ
世界でもっともよく採用されている、信頼度の高いインプラントシステムが「ブローネマルクタイプ」です。
このシステムが世界で初めて使われたのは、1965年のこと。その患者さまが亡くなるまで、41年にわたってそのインプラントが機能し続けたというのは、とても有名な話です。さらに、1966年にこの治療を受けた患者さまのインプラントは、50年以上機能し続けました。
「ブローネマルクタイプ」のインプラントの臨床実績は、現在までに世界中で数千万にも及びます。インプラントにおいて、もっとも歴史が長く、豊富な臨床実績をもつインプラントとして、信頼度が非常に高いのです。
「ブローネマルクタイプ」のインプラントは、さまざまなケースに対応可能です。歯を1本失ったケースはもちろん、すべての歯を失ったケースなどにも対応でき、それが大きな強みになっています。
ノーベルスピーディーグルービータイプ
「ノーベルスピーディーグルービータイプ」は、先の「ブローネマルクタイプ」をさらに改良したもの。
イミディエートファンクションを専用とするインプラントシステムで、先端部が細くなっています。その形状から、組織に与えるダメージを少なく抑えつつ、埋入した際にもしっかり固定させることができます。
これらの特徴を活かして、最小本数のインプラントでお口全体の咀嚼をサポートする「オール・オン・フォー」と呼ばれる治療法によく用いられてきました。
ノーベルパラレルCCタイプ
「ノーベルスピーディーグルービータイプ」と同様、イミディエートファンクション専用のインプラントシステムです。
先端部がやや細い形状から、一般よりも骨の密度が低い人にも対応できるのが特徴です。
歯を1本失ったケースから「オール・オン・フォー」までさまざまな症例に適していますが、インプラントを埋めた後の骨の吸収を極力防ぐ機能(プラットフォームシフティング機能)があるため、高い審美性が求められるケースに向いたインプラントシステムとして知られています。
ノーベルアクティブタイプ
「ノーベルアクティブタイプ」は、抜歯直後にインプラントを埋め込む「抜歯即時埋入法」は、この「ノーベルアクティブタイプ」のインプラントが開発されたことで可能になりました。
「ノーベルスピーディーグルービータイプ」や「ノーベルパラレルCCタイプ」と比較して、埋め込んだ段階でより強固に骨とインプラント体が固定されるのが特徴です。
さらに、「ノーベルパラレルCCタイプ」と同様、プラットフォームシフティング機能があり、歯肉との親和性の高さでも知られています。歯茎ができるだけ下がってほしくない、審美性が問われるケースに適したインプラントといってよいでしょう。
また、この「ノーベルアクティブタイプ」には最小直径のインプラントがラインナップされており、一般的なインプラントに比べて、骨幅の狭い部位にも埋め込めるのが特徴です。顎が小さく、従来のインプラントでは手術が難しい症例でも対応できるのが大きなメリットになっています。